北の陸から-自然と街と建築と-

北陸を中心とした、日本各地の自然・街・建築を題材とした写真を撮っています。

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金沢都ホテルは2017年3月末で営業終了へ!跡地は近鉄不動産がオフィスとホテル軸に再開発

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金沢都ホテルは再開発事業に伴い、2017年3月31日のチェックアウト後に営業をいったん終了し、2020年ごろの営業再開を目指すことが明らかになりました!
 
 
 
 
 
 
 

◆金沢都ホテルとは?


金沢都ホテルは、北陸新幹線金沢開業で観光客が劇的に増加した金沢駅東口に面したホテルで、東京オリンピック1年前の1963年に金沢市で初めての都市型ホテルとして開業しました。
建物自体は「金沢ビル」という建物で金沢都ホテル以外にもオフィスや地下街を備えた金沢で初の本格的な複合ビルであることは確かです。建設当時、金沢駅周辺には金沢駅ビルを除き、鉄筋コンクリート造の高層建築物は一つもなく、木造家屋密集地の中に突如現れた大型ビルという感じで金沢駅前の発展のきっかけになった建物ともいえるでしょう。
また、1983年に増築工事(写真右側の正方形の窓が並ぶ部分)と既存部分の改装を行い、さらに大きな都市型ホテルとなりました。
現在は、部屋数193室で近鉄・都ホテルズによって運営、近鉄不動産が管理しています。
 
 
 
 
 
 
 

金沢都ホテルは2017年3月末で営業終了


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金沢都ホテルは2017年3月31日をもって一旦営業を終了します。
宿泊…チェックインは2017年3月30日まで、チェックアウトは2017年3月31日となります。
館内のレストラン…2017年3月31日の朝食まで営業
宴会…2017年3月30日まで
 
 
 
 
 
 
 
 
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地下2階~1階の地下街・ショッピング街(40店舗)…2017年3月末までの退去
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

金沢都ホテルの営業終了後はどうなる?


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金沢都ホテルの営業終了後は建物は解体され、近鉄不動産によって再開発されます。
金沢都ホテルは建て替えられた再開発ビルに入居予定なので、金沢都ホテルの歴史に幕を閉じるわけではありません。
 
再開発はホテルとオフィスを軸に進めることが新たに明らかになりました。
ホテルは前述の通り金沢都ホテルが入居する予定です。訪日客の増加傾向であることから宿泊ニーズに対応するのでしょう。
オフィスは北陸新幹線開業で金沢に拠点を構える企業が増えているためです。特に金沢駅周辺の大規模オフィスビルは、ほぼ満床状態が続くほどの人気で、仮に空き区画がでてもすぐに埋まる状態とのこと。仮に、大規模なオフィスフロアが誕生することになれば、(2020年開業を想定すると)金沢に6年ぶりにオフィスフロアの新規供給が生まれることになります。
 
日本経済新聞ではホテルとオフィスについてのみ言及していましたが、北國新聞には商業施設も含まれる旨の記事がありました。
 
 
 
 
 
 
 
 

投資が過熱する金沢駅周辺


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金沢駅周辺では北陸新幹線開業前後から県外資本による投資が過熱しています。
金沢駅西口ではマンションやホテルを中心に相次いで建設されています。
石川県唯一の地銀である北國銀行も金沢駅西口へ移転、NHK金沢放送局も金沢駅西口に新社屋を建設中です。
 
 
また、目を離せないのが、オリックスによる外資系ホテル「ハイアットセントリック」の建設です。
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金沢駅西暫定駐車場を再開発して建てられるもので、本州日本海側では初めての外資系ホテルになります。
ハイアットセントリックは日本国内では東京の銀座に次いで2棟目となり、サービスアパートメントの「オークウッド」は日本国内では東京以外で初進出となります。こちらも2020年の春開業を予定しています。
 
金沢駅東口ではまとまった土地が無く、再開発の音沙汰はしばらくありませんでしたが、金沢都ホテルの再開発というビッグプロジェクトが浮上したため、金沢駅西口と金沢駅東口の駅前でそれぞれのビッグプロジェクトが2020年の開業に向けて動き出すことになります!!
 
 
 
 
 
 
 
 

金沢都ホテルの外資系ブランドと提携の可能性は?


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こちらも気になる話ですが、新聞報道では未定としながらも、金沢最古の都市型ホテルとして「都」という名前が定着しており、維持したいとして、外資系ブランドへ変更せずに現在のブランドを維持する可能性があるとしています。
確かに、金沢では「都ホテル」で通じない人がいないくらいの知名度ですし、そのままブランドを維持したほうがいいかもしれませんね。
 
 
 
 
 

◆過去記事


金沢都ホテルでテナント退去の動き!そろそろ再開発計画が発表へ?2016.8

「ハイアットセントリック」が金沢に進出!高級ホテル 2020年開業へ!

金沢都ホテル再開発計画が浮上!金沢駅前超一等地の再開発へ!

 
以下は、妄想なので読みたい方だけ「続きを読む」をクリックしてどうぞ…
 
 
 
 
 

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金沢駅東口に飲食ビル建設へ!?

 ファーストモータースが金沢駅東口で計画していた飲食ビルの建設に向けて動き出したようです。

 

2016年1月7日公開

2016年11月7日加筆

 

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金沢駅東口のファーストパーキング堀川町の敷地内でボーリング調査が始まりました!(写真中央)

 

 

 

 

 

 

 

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ファーストモータースが建設する飲食ビルの計画は、2014年7月、北國新聞に掲載され、当初は2014年内着工、2015年12月開業と報道されていました。

しかし、2015年は音沙汰が無かったため、動向が気になっていましたが、年末に近くを通ったところ、ボーリング調査が行われていたため、計画が動き出したとみています。

(ボーリング調査は敷地隣のドーミーインの温泉採掘だったものと思われます。)



金沢駅東口に建設される飲食ビルの概要(2014年7月時点)は、地上8階建てのビルで、延べ床面積は約2100㎡、テナント1区画は45㎡~250㎡が予定されています。

ファーストモータースは、自動車販売のほか、飲食事業やマンション事業も手掛けている会社です。飲食事業では、同社が最近金沢駅東口に出店した居酒屋は連日ほぼ満席が続いていますね。マンション事業では主に賃貸で、スタイリッシュなデザイナーズマンションを展開しており、飲食ビルも金沢駅東口に相応しいデザインだと思っています。


計画では20店舗が入居予定の金沢駅東口を代表する飲食ビルとなりそうです(2016年11月7日加筆)

 

 

 

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もしも、計画通りに建設されれば、5階以上の飲食ビルの建設は、2006年に金沢駅東口に建設されたセントラルアークビル以来となり、楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

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最近は北陸新幹線金沢開業で、金沢駅周辺の居酒屋やバルが急増しており、そういった需要に対応できる飲食ビルとなりそうです。




2017年7月1日開業予定です!!(2016年11月7日加筆)


香林坊東急スクエアは2016年10月28日に全面開業へ!!

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香林坊東急スクエアは2016年10月28日に秋のリニューアルと題して、実質的な全面開業をすることが明らかになりました!
 


2016年9月24日 公開
2016年10月20日 一部加筆 しました。

   
 
 
 
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10月28日(金)NEW SHOP OPEN!!
「香林坊東急スクエア」が、2016年10月28日(金)に秋のリニューアルを実施致します。
今回のリニューアルは、4月28日に「香林坊東急スクエア」として開業後、第二弾のリニューアルとなり、
北陸初出店の「東急ハンズ」がオープン致します。
 
(香林坊東急スクエア 公式サイト より引用)

 
 
 
 
 
 
 

新たにオープンするテナントは?


今回新たにオープンするテナントは現在発表済みのもので、4店です。 6店です。(2016年10月20日加筆)
・東急ハンズ 
・GOODNESS 
・MOMI&TOY’S 
・金沢玉寿司
きものレンタルwargo
保険見直し本舗
 

東急ハンズ


今回新たにオープンするテナントの目玉は、東急ハンズ です!
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(画像:北陸に初めてのハンズがオープン! -東急ハンズ より引用)
 
東急ハンズは香林坊東急スクエアのG階に出店、本州日本海側初出店となります。 

■東急ハンズ金沢店概要 
出店場所 : 石川県金沢市香林坊 2-1-1 香林坊東急スクエア GF(グランドフロア) 
交 通 : 北陸鉄道・西日本ジェイアール バス 「香林坊」 下車 1 分
営業時間 : 10:00~20:00 
店舗面積 : 約 1,800 ㎡ 
開 業 日 : 2016 年 10 月 28 日(金) 
出店形態 : 直営
取り扱いアイテム数 : 約 35,000SKU(うち店舗独自アイテム数:約 150SKU) 


主なアイテムは、


ヒントスペース


ハンズからのおすすめアイテムをご紹介!

バラエティ


携帯電話用品・シーズンバラエティ・ラッピング

ステーショナリー


筆記具・事務用品・事務機器・ダイアリー・アルバム・レター・カード・シール

身の回り小物


財布・パスケース・傘・レインウェア

ハウスウエア


キッチン
鍋・フライパン・包丁・調理道具・調理家電・弁当箱・水筒・保存容器・卓上用品・箸・カトラリー・製菓用品・コーヒー用品・バー用品
バス・トイレタリー
バス用品・タオル・バスマット・トイレ用品・便座カバー
クリーン・ランドリー
清掃用品・ダストボックス・家庭用洗剤・ワックス・物干し・アイロン台・洗濯用洗剤・洗濯小物

ツール&マテリアル


靴補修・接着補修

ヘルス&ビューティ


健康用品
マッサージ用品・リラックス用品・アロマ・フィットネス用品・インソール
ビューティ
石けん・シャンプー・歯ブラシ・スキンケア・ボディケア用品・化粧品

 
を取り扱うそうです。 







東急ハンズ金沢店のストアコンセプト


『金沢いつモノ全集』

日々の暮らしにあふれる、やっぱり良いもの=「いつもの」 
金沢と北陸が育んだ、とびきりの良いもの=「逸モノ」

とし、金沢の暮らしを彩る良いものを集め、地元客でも金沢発の商品を再発見でき、ギフトに遅れるような金沢ならではの商品も販売されます。観光客にとっても金沢のおみやげになるようなものが発見できそうです。


東急ハンズで人気のコーナーも金沢店で展開されます。

・カード・ラッピング用品
とペーパー雑貨の「for gathering」
・良質な洋服ブラシ・ランドリー用
品・靴のお手入れ用品の「and CARE」
・こだわりのあるステーショナリーとパーソナルスタイル小物を組み合わせを提案する「in my pocket」

・女性に大人気の「BeautyLine」
女性
が美しくあるために必要なものを「素材」と
考え、コスメから、メイク道具、ケア用品ま
で幅広く取り揃えます。


詳しくはこちら↓
 
 
 
 
 
 
 
 
 

GOODNESS


GOODNESSは1階に出店します。香林坊東急スクエア入り口横の、期間限定出店だった「オーバーライド」跡地に入居します。
主にアクセサリー・ファッション雑貨を扱うお店で、中部エリア初出店です。
詳しくはこちら↓
http://tanje.jp/shop.html

 
 
 
 
 
 
 
 
 

MOMI&TOY’S


MOMI&TOY’SはG階に出店します。
G階のせせらぎ通り沿いに出店。とろけるクレープのお店で、北陸初出店です。
公式サイト見ているだけで早く食べたくなります(笑)
詳しくはこちら↓
http://www.momiandtoy.com/
 
 
 
 
 
 
 
 

金澤玉寿司


金澤玉寿司はG階の六角堂隣りに出店します。
廻らない寿司屋で、金沢市内に4店舗を展開中。
なんと、金沢競馬場にも出店しているお寿司屋さんです。
片町にある総本店は能舞台を背景に寿司を握ってくれます。外国人観光客にも大人気なんだそうです。
詳しくはこちら↓
http://www.kanazawa-tamazushi.com/
 
 
 
  


きものレンタルwargo
きものレンタルwargoは、G階のダイソー跡に出店します。京都発のきものレンタル店で、京都以外では、大阪、浅草、鎌倉に出店しており、北陸初出店です。長町武家屋敷に近い立地から、国内外、多くの観光客需要が見込めると思います。さらに金沢を着物姿で歩く方が増えそうです。



保険見直し本舗
保険見直し本舗は全国226店舗展開しているお店で、石川県ではイオン御経塚店、香林坊アトリオ店に次いで3店舗目です。(香林坊アトリオ店が香林坊東急スクエアへ移転??)
全国展開・全店直営の相談窓口で、保険選びや見直しができる保険ショップで、お客様のニーズに合わせて最適な保険プランを提案するそうです。


他にも香林坊東急スクエアには空き店舗がいくつか残っていますが、各店舗の詳細情報とオープンイベントについては10月中旬を目処にニュースリリースを発信すると東急モールズデベロップメントの公式サイトに掲載しているので、今後さらに出店テナントが明らかになる可能性も高いです。20160922_0198
 
また、今回の全面開業に合わせて、G階、3階、4階の内装も一新します(また次回以降のブログ記事にて詳しく紹介)。
そして、シネモンド、コンタクトのアイシティも内装がリニューアルしました。
 
 
 
 
香林坊109から完全に生まれ変わる香林坊東急スクエア。
全面開業が楽しみです。

石川県立図書館の移転計画が始動、金大工学部跡地に建設へ!

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石川県立図書館の老朽化に伴い、移転するプロジェクトが始動しました!
 
 
 
 
 
 

石川県立図書館の現状


石川県立図書館は明治11年に兼六園内の県勧業博物館内に図書室を設置したのがはじまりで、2019年で140年を迎えます。
現在の建物は昭和41年に建てられたもので、昭和57年に増改築工事がされたのち、現在に至っています。
建てられてから50年が経過し、耐震基準も満たしていません。全国の都道府県立図書館の中では4番目に古い建物となっています。
 
また図書館の機能も他県と比べると十分ではないのが現状です。
 
石川県が調べたデータによると石川県立図書館と都道府県立47の図書館の平均を比較すると、
・建築面積 2,029㎡ 4,503㎡
・延床面積 8,461㎡ 10,409㎡
・駐車台数 32台   91台
・収蔵能力 85万冊  111万冊
・蔵書冊数 80万冊  100万冊
・年間来館者数 25万人 38万人
・年間貸出冊数 14万冊 39万冊
(石川県立図書館、都道府県立47の図書館の平均の順に掲載)
石川県立図書館の沿革と現状‐石川県

となっており、ここ20年間で建てられた都道府県立図書館7館平均ではさらに差をあけられているという結果でした。
 
 
特に年間貸し出し冊数や来館者数が少ない要因は、駐車台数が少ない上に、館内にゆとりがない石川県立図書館は利用者が少なく、金沢市立図書館(金沢市玉川図書館、金沢市泉野図書館、金沢市海みらい図書館)は比較的新しい上に充実した内容で人気があることもあるのかもしれません。
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(参考記事:【特集】金沢海みらい図書館
 
 
 
 
 
 
 

移転先は?


移転先は、金沢市小立野にある、金沢大学工学部跡地です。
 
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現在の図書館から東へ2.5km先にある場所で、2007年に金沢大学移転計画の下、角間キャンパスへ移転した後、跡地利用が課題となっていました。
tosho.png
一時期は土壌汚染も見つかり、ここ数年は土を総入れ替えする工事が行われていました。
 
敷地面積は81000㎡あり、中心部にしてはかなり大きな敷地です。
ここを石川県が34000㎡、金沢市が47000㎡取得し、石川県が石川県立図書館、金沢市が金沢美術工芸大学を移転させる計画です。
 
また、石川県と金沢市が取得する土地の境界にはアクセス道路を整備し、山側環状からのアクセスを向上させます。
 
敷地面積は現在の8倍となります。駐車台数も大幅に増えそうですし、ゆとりのある閲覧スペースは十分に確保できる面積です。
 
 
 
 
 
 
気になる問題点も…?
気になるのは、やはりアクセス面です。
アクセス道路により、加賀から能登までパイプをつなぐ山側環状と金沢市中心部を繋ぐ小立野通りで車でのアクセスは向上しますが、バスでのアクセスは場所によっては不便になります。
金沢駅からバスに乗ることを考えた場合、金沢市中心部は運賃が一律200円なので、現在の石川県立図書館までは片道200円で行ける上、香林坊や兼六園も近いためバス路線も充実しています。
これに対し、新しい県立図書館の建設予定地である小立野地区は金沢市中心部の運賃一律区間対象外なので、片道240円となる上、日中は一時間に4~5本となり、従来より本数も減ります。
 
今後、石川県内外の利用や市内の高齢者の増加を考えると、交通機関(バス)を用いてのアクセス向上は図ってほしいところです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

”建築”も重要


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「石川は建築物目当ての観光客が多い。建築としてレベルが高いものに」といった意見や、「インターネット、デジタルで閲覧する時代に備えた配慮が必要」といった指摘が出た(石川県立図書館、金沢大工学部跡に移転 年度内に基本構想‐日本経済新聞)そうで、谷本石川県知事も「21世紀にふさわしい全国の最先端をいく中核図書館に仕上げる」、新図書館について建築も「レガシー」になるよう、質の高いものにすべきとするなど、知事、委員会からも「建築」についても多くの意見が出ていることは個人的には嬉しい事です。
 
 
 
 
 
 
 
 
近年の図書館建築は建築にこだわったものが多く、代表例としては伊東豊雄氏設計の、岐阜市の「ぎふメディアコスモス」などが代表例でしょう。
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(http://www.city.gifu.lg.jp/13422.htm-岐阜市)
 
この開放的で温かみのある館内は、新しい図書館にふさわしい雰囲気ではないでしょうか。
石川県立図書館も居心地が良い図書館になってほしいと思います。
 
 
今年度に構想の結論が出るそうなので、そこから計画策定を行い、設計した後、建設が始まるのでまだしばらく先になるかもしれませんが、できるだけこの大型プロジェクトを追っていきたいです。

東京国立近代美術館工芸館の石川県移転が決定!2020年の開館を目指す!

文化庁、(独)国立美術館、石川県、金沢市において、「政府関係機関移転基本方針」(平成28年3月22日まち・ひと・しごと創生本部決定)に基づき、東京国立近代美術館工芸館(以下「工芸館」という。)の石川県移転についての検討状況が2016年8月31日に文化庁が公表しました。
独立行政法人国立美術館の東京国立近代美術館工芸館の石川県への移転に係る検討状況について-文化庁)
 

◆東京国立近代美術館工芸館とは?


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(画像:東京国立近代美術館より引用)
東京国立近代美術館工芸館は、陶磁、ガラス、漆工、木工、竹工、染織、人形、金工、工業デザイン、グラフィック・デザインなど、近現代の工芸およびデザイン作品を展示紹介する東京国立近代美術館の分館として、昭和52(1977)年11月15日に開館しました。建物は、明治43(1910)年3月に建てられた、陸軍技師・田村鎮(やすし)の設計による、近衛師団司令部庁舎を改修して美術館仕様の建物としたものです。(東京国立近代美術館より引用)

 
現工芸館は展示スペースが少ない上、収蔵庫も逼迫している状況で、「政府関係機関移転基本方針」に基づき石川県が金沢市内の移転を働きかけていました。収蔵品の中には石川県ゆかりの作家の作品も多く存在します。
 
 
 
 
 

◆東京国立近代美術館工芸館の移転場所は?


東京国立近代美術館工芸館(以下、国立工芸館)の移転先は、石川県金沢市の本多の森公園内に整備されます。
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◯で囲ったあたりが建設予定地です。
兼六園や金沢城公園、金沢21世紀美術館、北陸随一の繁華街である香林坊からも近いです。
 
 
 
 
 
 
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◯で囲ったあたりを拡大した図です。
赤で囲った部分が建設予定地となります。
 
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(石川県庁出羽町分室の解体の様子)
過去には藩老本多蔵品館(石川県立歴史博物館へ移転)、石川県庁出羽町分室(周辺へ移転)がありましたが、既に解体済みです。
 
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隣接して、明治42年から大正3年にかけて建てられた、旧陸軍第九師団の兵器庫を活用した石川県立歴史博物館や、辻口博啓のカフェがある石川県立美術館がある、兼六園周辺文化の森の中核をなす、非常に好立地な場所です。
 
 
 
 
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建設予定地はこの辺りです。
 
 
 
 
 
 

◆どのような建築に?


このブログをやっている上でどうしても気になるのが、どんな建物になるのかです。
本多の森に相応しい建築を、と考えていましたが、文化庁側は「旧陸軍第九師団司令部庁舎,旧陸軍金沢偕行社を移築・活用することを念頭に関係機関との調整を進めることとする」そうで、なんと、本多の森周辺にある旧陸軍第九師団司令部庁舎,旧陸軍金沢偕行社を移築することを検討しているとのことです!

旧陸軍第九師団司令部庁舎


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明治31年に金沢城内に建てられました。昭和42年に現在地へ移転する際に両翼が半分に切り詰められました。
国の登録有形文化財になっています。
(参考記事:金沢に眠る戦争遺跡 第九師団司令部跡
 

旧陸軍金沢偕行社


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旧日本陸軍の将校クラブで、明治42年に現在地付近に建てられました。昭和42年に現在地で曳家された際に講堂部分が撤去されました。
国の登録有形文化財になっています。
(参考記事:金沢に眠る戦争遺跡 旧陸軍金沢偕行社
 
 
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2つのモダン建築は現在、隣接して建てられていますが、一般公開などはされていません。
 
 
両施設は移築される方針ですが、耐火・耐震機能や温湿度管理機能など美術館としての機能は不十分で現施設のまま活用することは難しいです。
そのため、建物は両施設の外側を切り離して取り付け、渡り廊下で両施設を繋ぐ建築物となります。内部は新築され、鉄筋コンクリート造で耐火・耐震機能や温湿度管理機能など美術館としての機能を果たす施設となります。
そして、同時に昭和42年に撤去された旧陸軍第九師団司令部庁舎の両翼と旧陸軍金沢偕行社の講堂部分が当時の資料を基に復元されることになりました。
 
というわけで、新しい国立工芸館の外観は明治期の旧陸軍施設を2棟繋げ、一部が復元された、非常にモダンな建築になるのではないでしょうか。
 
 
 
 
 

◆名称はどうなる?


現時点での正式名称は、「東京国立近代美術館工芸館」ですが、石川県へ移転するのに「東京」の文字が入るのはおかしな話です。
文化庁は「移転後の名称変更を検討する」としていますが、詳細は未定です。9月7日の北國新聞の取材で、宮田文化庁長官は「移転後の本館は金沢になる」という認識を示す発言をしています。
もしかすると、「金沢国立近代美術館工芸館」や「金沢国立工芸美術館」などの名称も考えられますね。想像ですが。
誕生すれば、日本海側初の国立美術館となり、文化立県・工芸王国の石川県を盛り上げる存在になりそうです。
 
 
 
 

◆開館時期は?


開館時期は2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催時期までの開館を目指すそうです。
今後、さらに具体的な動きがありそうです。

このカテゴリーに該当する記事はありません。
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